近年、日本では東日本大震災などの「地震の被災」以外にも台風・線状降水帯の浸水など様々な災害に見舞われています。
「災害大国」とも呼ばれている日本に住んでいる以上、これら災害とは常に隣り合わせだという事を認識しなくてはなりません。
では皆さんは、実際に自分が被災したときにどのような行動を取ればいいでしょうか?それ以上に、災害に備えての準備はしていますか?
今回は、実際に災害に遭遇した場合の対処法や被災地で本当に必要なアイテムを紹介していきたいと思います。
災害に備える重要性
防災グッズの準備が必要な理由は、災害時に生き延びるためだけでなく、安全性や社会の復旧にも寄与する点が挙げられます。
例えば防災グッズの準備により、災害からの復旧が迅速かつスムーズに進むことが期待されます。生活の安定が早期に取り戻されることで、地域全体の復興が進みやすくなります。
防災グッズの準備は、予測不可能な災害に対する最善の備えとして、個人やコミュニティの安全を確保する重要な手段です。災害が発生する前に備えを整え、平時からの意識向上が大切です。
防災グッズに必要なもの
防災グッズは、災害時に備えて生活を維持し、安全を確保するためのアイテムです。
災害が起こった時に自宅から避難所へ防災グッズを持ち運ばなくてはなりませんが、荷物の重さを考えると必要最小限に抑えつことが必要になります。
以下に、【持ち出し用】と【自宅避難用】の基本的な防災グッズを紹介します。
これを参考にして、災害発生時に備えるために必要なアイテムを確認してみてください。
非常持ち出し用防災グッズ
持ち出し用リュック
避難時には携帯しやすく、必要なアイテムをまとめて持ち運べるリュックサックは非常に便利です。
避難時には多くのアイテムを持ち歩く可能性があるため、大容量で、かつ小物や文房具などの整理がしやすいポケットがあると便利です。
避難リュックの重さは、個々の体力や運搬能力によって異なりますが、一般的なガイドラインとして、避難リュックの重さは体重の20%未満にすることが望ましいとされています。
家の中からの避難経路となる玄関の近くの物入れに家族分入れておくようにしましょう。
食料
非常食は、災害や緊急時に備えて備蓄される食料品で、十分な栄養を提供し、保存がきくものが選ばれます。
常食は長期保存が可能なものが多く、賞味期限が比較的長い物が多く、これにより、災害時にも安心して利用できます。又、災害時や避難生活では、調理が難しい状況なため、非常食は手軽で調理が不要なものが重宝されます。即席食品やレトルト食品などがこれに該当します。
精神的な安定やモチベーションの維持のために、おやつやバラエティ豊かな非常食も準備すると良いでしょう。
持ち出し用の食料になりますので、2〜3日分準備できればいいかと思います。
飲料水
1人1日あたりの一般的な摂取量の目安は、1人あたり2リットルから3リットル程度です。
ただ避難所へ避難する時に、重い荷物を持って避難することは非常に困難なこと思いますので、一人当たペットボトル(500ml)を2本ほどバック詰めておくと良いか思います。
ただ、水は生きていくうえで非常に重要なものになりますので、移動に困難ではないと、リュックにまだ入ると判断できればもう少し持ち出ししてもいいでしょう。
救急キット・衛生用品
災害時・避難時にけがをした場合を考えって包帯、絆創膏、薬品、体温計、医療手袋などの応急処置用具なども準備するといいかと思います。
他にマスク、手指消毒用アルコール、ウェットティッシュ・生理用品なども避難所で生活する際に必要になります。
リュックに入れてもかさばるものではありませんので衛生用品・生理用品は2〜3日分は準備しておいたほうがいいでしょう。
照明(ランタン)・ラジオ・乾電池
手回し式の懐中電灯やLEDランタンなどは寝室・玄関・リビングなど各所に常時置いておき、いざというときはすぐに持ち出せるようにしましょう。
災害情報を入手するためにはラジオが重宝されます。手回し式のラジオが望ましいですが、電池式なら予備の乾電池と一緒にリュックに入れておくようにしましょう。
現金
大規模な停電が長引くと、電子マネーによる決済ができずATMも使えないといった事態も想定されます。
そうなると現金、特に小銭が必要になりますので、リュックに1万円程度の小銭を入れておくと非常に便利です。
ヘルメット・ヘッドライト
災害時にヘルメットを使用することは、安全を確保し怪我を軽減するために非常に重要です。ヘルメットは頭部を保護するだけでなく、落下物や建物の崩壊からの保護にも役立ちます。
ヘッドライトを装着したものを準備しておけば、両手が自由に使えますので避難時に便利です。
タオル、防寒用アルミシート
タオルは、災害時には様々な用途に役立つアイテムの一つです。手を洗ったり、身体を拭いたりするのに使用できる以外に、タオルを傷口に当てて出血を止めたり、圧迫包帯の代わりに使用したり、避難所内で仮の仕切りやプライバシーの確保に役立てることができます。
時期が冬の場合、避難所は非常に寒い状況になります。ホームセンターの防災グッズ売り場に防寒用アルミシートが売っていますので準備しておくと寒さを凌ぐことができます。
下着・紙オムツ
下着・紙オムツ規模の大きな災害で避難した場合は、翌日に家に帰れるとは限りません。数日間避難所で生活しなくてはならない場合は衛生面を考え、下着や靴下などもリュックに入れておくと良いでしょう。
又、赤ちゃんがいる場合、避難所に紙オムツがない場合がありますので、消臭袋と一緒に数日分の準備が必要です。
その他(日常で使用しているもの)
身分証明書や健康保険証のコピー、公的機関の手続きで必要な印鑑(認印)は避難した際に必ず必要になるものですが、持ち出し用リュックに保管しておくわけにはいきませんので避難用の小さめのバッグにまとめておき、持ち出しできるようにしましょう。
他にも、常に服用している常備薬やお子さんがいる方は母子手帳も一緒に入れておくと安心できます。
自宅避難用防災グッズ
飲料水
被災時は水道管の破損などで水が確保できない場合があります。飲料水も必要になりますが衛生面を考えるとトイレ用などの生活用水も必要になります。
飲料水の場合は先程、1人1日あたりの一般的な摂取量の目安は、1人あたり2リットルから3リットル程度と説明しましたが、例えば、3人家族で3日分の水を確保する場合、最低でも18リットルから27リットルが必要です。
食料品
1人1日あたりのカロリー摂取量を考慮して、非常食の袋ごとの備蓄を計算します。一般的な目安は、1日あたり2,000キロカロリーから2,500キロカロリーです。
例えば、3人家族で3日分の非常食を確保する場合、最低でも18,000キロカロリーから22,500キロカロリーが必要です。
非常食を特別に準備するより、普段使う加工食品を多めにストックし、定期的に消費するローリングストックで賢く備蓄してください
高カロリーで栄養価が豊富な乾燥食品やレトルト食品も備蓄しておくと便利です。袋や缶単位で計算しておくと良いでしょう
カセットコンロ
災害時にカセットコンロは非常に便利で、食事の調理や温暖化、沸騰した水の提供などに役立ちます。
ガスが止められて火が使えない、停電によりIHが使えない場合等、でも調理できるようになりますが注意点があります。
カセットコンロの周りには非常に燃えやすいものを遠ざけ、安全なエリアで使用してください。特に木や紙、布などの可燃物との距離に注意しましょう。
発電機・ポータブルバッテリー
停電や電力供給の途絶に備え、重要な機能や機器の動作を維持するためには非常に有効です。
スマートフォンなどの充電や夜間の照明の確保、電気機器の使用など防災に“電力の備蓄”は欠かせません。
電力を確保する手段として発電機がよく知られていますが、燃料の確保・騒音・排気などいくつかデメリットもいくつかあります。
最近ではキャンプなどで使用されるポータブルバッテリーなども有効ですが大型の蓄電池になりますので充電しないと再度使用できないデメリットがありますが、ソーラーパネルで充電できる対応もありますので一度検討してみてはいかがでしょうか?
まとめ
いかがだったでしょうか?災害時には冷静かつ迅速な行動が求められます。これらの防災グッズを備え、適切な対策をとることで、安全な状態を維持しやすくなります。
定期的な点検と更新を心掛け、家族や近隣の安全も考慮した準備を行いましょう。
安全第一の意識を持ち、災害に備えることが大切ですので、グッズの準備は予測不可能な災害に対する最善の備えとして、個人やコミュニティの安全を確保する重要な手段です。
災害が発生する前に備えを整え、平時からの意識向上が大切ですとなりますので、いつ災害が起きても対応できる準備を心がけましょう。
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