投資信託を長期で運用している人におすすめしたい運用法があります。
それは「ドルコスト平均法」という投資の運用方法です。
聞いたこともあるけどよくわからないといった人やまったく聞いた事が無いといった人もいるかと思いますので、今回は「ドルコスト平均法」とは何か?メリットは?といったところを解説していきたいと思います。
資産を運用していくなら少しでもお得な方がいいですよね?
長期的ともなれば大きな差が生まれることもありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「ドルコスト平均法」とは
「ドルコスト平均法」は別名で「定額購入法」とも呼ばれ、簡単に説明すると、一度に大きな金額で購入するのではなく、毎月同じ金額で同じ商品を買い続ける手法となります。
例えば、ある商品の1年間の購入金額を決めていた場合、1月に全額購入するのではなく1月~12月に1/12ずつ12回に分けて購入するといった感じです。
また、分散して購入する方法の中にも「毎月同じ口数」で購入するより「毎月同じ金額」で購入する方がより安定した収入を得られることができるます。
「ドルコスト平均法]をまとめて説明すると
毎月、同じ商品を「決まった金額」で購入し続ける事。
「ドルコスト平均法」の仕組み
まずは下の図をご覧ください。
投資信託の基準価格とは、投資信託の1万口あたりの価格の事です。
計算式は(基準価格)=(総資産総額)÷(口数)となります。
「毎月同じ金額」を購入する場合と「毎月同じ口数」を購入する場合を6か月間で比較してみました。
基準価格は相場の変動に上昇・下落を繰り返していきますので毎月価格は変動していきます。
「ドルコスト平均法」を活用すると、基準価格が下がった時にはたくさんの口数を買い、上がった時には少なく買うことで1万口あたりの平均購入単価を抑えることができます。
6か月間の比較で、これだけの差が出ていていますので長期での運用を考えている方は、大きな差が出てくることがわかります。
「ドルコスト平均法」のメリット・デメリット
メリットしかない様に感じる「ドルコスト平均法」ですが、デメリットも当然あります。
各々を紹介していきますので、参考にしてみて下さい。
「ドルコスト平均法」のメリット
平均取得単価が抑えられる
先ほどご説明した様に、一番のメリットは平均取得単価が抑えられることです。
長期投資向けの手法で、安く購入できることが最大のメリットとなります。
高値掴み・押し目買いを気にせず購入できる
株式投資の場合は、「下がったら買う」といった感じで安く購入することが必須となります。
ですが「ドルコスト平均法」では、価格が下がったら多く買う・上がったら少なく買うということになりますので高値掴みや押し目買いを気にすることなく購入することができます。
また、毎月決まった時期に購入するため、毎日の相場の変化を気に必要がなく安心して投資をすることができます。
初期投資金額が少なく済む
少額で始められる投資信託といっても、最初にすべてを購入すればそれなりの初期費用が必要となりますが、分散しての購入となりますので月単位の金額はかなり抑えることができます。
中には月100円程度で購入できる金融機関もありますので、初心者の方は気兼ねなく始めることができます。
「ドルコスト平均法」のデメリット
短期投資・ハイリターン狙いには不向き
「ドルコスト平均法」は長期的観点から見たリスク回避の手法となりますの、株式投資のような短期的なリターンを得ることは難しいでしょう。
最初の内は、投資金額が少ない事も要因に挙げられます。
長期期間の投資で効力を発揮する手法ですので、短期間で効果が表れるものではないと認識してください。
下落のリスクがある
投資信託とはいえ、リスク商品である事には変わりはありません。
画像は米国株式市場のニューヨーク証券取引所とナスダックの上場企業から選出された500社で構成された指標である「S&P500指数」のチャートになります。
2017年から2021年12月頃のチャートになりますが「コロナショック」による下落があったものの未だに上昇を続けています。
もし仮に、ここから大暴落を起こし下落を続けていけば元本(総投資金額)よりも下げる可能性だって十分に考えられることです。
手数料を多く払う場合がある
複数回の購入になる為、場合によっては一括で購入した場合よりも手数料を多く支払う可能性があります。
ただ、商品の中には「ノーロード(手数料無料」の商品が数多く存在しますので、購入時に確認が必要です。
まとめ
今回ご説明した「ドルコスト平均法」は、投資信託を長期で運用しようと考えている方にはとても有効な手法です。
毎月決まった金額を積み立てるのでしたら「つみたてNISA」がでの運用をおすすめします。
「老後の資金作りの為」と考えているようでしたら、「つみたてNISA」を利用して、今回ご紹介した「ドルコスト平均法」で運用する手法もいいかと思います。
では!!
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