どーも。だいますです。
株式投資で利益を上げる方法として「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」があります。
「キャピタルゲイン」は株価の上昇によって得られる利益の事を言い、「インカムゲイン」は配当金・株主優待といった方法で得られる利益の事を指します。
株式投資で資金を運用する上で「配当金」を理解することは非常に重要ですので、今回は「配当金」について解説していきたいと思います。
「「配当金」って何?」
「いつ?どうやってもらえるの?」
「配当性向って何?配当利回りって何?」
そのような悩みをお持ちの方向けの記事となっています。
現在、株式投資で含み損がある方も、今回の記事を参考にして「配当金」を理解しポートフォリオを見直す機会になってもらえればと思います。
「配当金」とは?
株式投資における配当金とは「企業の利益の一部が、株主に分配される現金」の事を指します。
日本国内では企業により年1~2回支払われ、決算時期に支払われる「期末配当」と期の途中で支払われる「中間配当」があります。
その他にも、決算の業績が予想以上によかったことにより加えられた「特別配当」や、会社の創立記念などに支払われる「記念配当」などがあります。
「配当金」の基礎知識
配当金の受け取れる金額は?
配当金の金額は「1株当たりの配当」と保有株数を掛けたものが総額になります。
「1株当たりの配当」は株式情報サイトの企業情報に載っていますので簡単に調べることができます。
下の図は任天堂(7974)の2018年からの業績になりますが、赤い四角枠の「1株配」という部分が配当金の金額になります。
引用元:株探
任天堂の株を買うには1株だけでは購入することができず100株単位の購入となる為、2018年の業績から計算すると
ちなみに「1株配」の金額は1年の決算期間を通じてもらえる合計の金額となります。
1年間に1回の配当の場合は期末決算後に配当され、2回の場合は中間決算後と期末決算後に配当されることが多いでです。
配当金をもらう条件(権利確定日・権利落ち日)
配当金をもらう為には企業が定めた「権利確定日」の2営業日前の引け後までその企業の株を保有している必要があります。
「権利確定日」の調べ方は、証券会社のホームページなどの銘柄情報などで簡単に調べられます。
一般的には「権利付き最終日」に向けて株価は上昇していきますが「権利落ち日」は株価が下がる傾向にあります。配当金や株主優待を目的とした投資家が権利を得た為に売り圧力が大きくなるからです。
上の画像は日本マイクロニクス(6871)の株価です。
12/28の権利確定日に向けて株価は上昇していきますが12/29の権利落ち日に70円以上下落しました。
日本マイクロニクスの「1株当たりの配当」は58円ですが、1日で配当金以上の下落となりました。このように場合によってはもらえる配当金よりも大きく株価を下げることがあるので注意が必要です。
配当金の支払い時期
権利を得た配当金が実際に入金される時期は「権利確定日」から3か月後程度となります。
これは3か月後前後に、本決算後の株主総会で株主への配当が決定されるからです。
株主総会の日程は企業により異なりますので、支払日も企業により異なることになります。
配当性向と配当利回り
配当金を目的で資金を運用する方は「配当性向」と「配当利回り」を意識して投資をすることが大事かと思います。
似たような言葉ですが内容は違ってきます。簡単に解説するとこんな感じです。
【配当利回り】・・購入した時点の株価に対し、年間でいくら配当金がもらえるか予想した数値
どちらも配当金に関する指標となりますので、購入する銘柄選びに非常に有効なものとなっています。
配当性向とは?
「配当性向」とは、1年を通じ最終的に出た利益の「当期純利益」からどれくらいの割合で配当金に回しているかを表す指標です。
「配当性向」を算出する計算式は以下のようになります。
配当性向が高い企業は利益をたくさん還元してくれているといったイメージはありますが、裏を返せば企業に残る純利益が少ないといった事も考えられます。
残る資金が少ないということは、設備投資や新規事業を展開していくことを計画としていない場合があり、今後の企業の成長性が期待できないといった判断もできる場合があります。
日本の企業の「配当性向」の平均値は約30%前後と言われています。「配当性向」が高いか低いかの判断基準は30%より上か・下かで判断すればいいかと思います。
配当利回りとは?
「配当利回り」は株価に対して配当金がいくらもらえるかを予想した数値となっていますので、日々変動していくことがあります。
配当利回りに関しては、株価情報サイトや証券会社の銘柄検索などで簡単にわかりますが、計算式は下の様になります。
配当利回りが高い銘柄ほど配当金は多くもらえることになりますが、高すぎると注意が必要です。
例えば”株価1000円・1株当たりの配当金が10円”の銘柄の場合
となりますが、何か悪いニュース(経営悪化・粉飾決算など)により株価が500円に大幅に下落した場合は
と「配当利回り」が上がてしまう場合があります。「配当利回り」で銘柄を選ぶ場合はその他にも経営状況やニュースなども確認することが必要です。
日本企業の「配当利回り」の平均値は1~3%ほどと言われています。それ以上の「配当利回り」の場合は、よく調べてから購入するようにして下さい。
まとめ
「配当金」を理解して上手に資金を運用していくことは、将来の為に非常に有効になる投資スタイルかと思います。
また、「配当金」と合わせて「株主優待」ももらえる企業も多数存在しますので、今回解説した「配当性向」と「配当利回り」と合わせて「株主優待」の商品も銘柄選びに組み込むと、とても面白いかもしれません。
では!!
コメント