【銘柄選びに意外と重要】セクター別分析の重要性を紹介

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株の購入を考える時、売上や利益率などの財務指標を参考にした「ファンダメンタル分析」やボリンジャーバンドやMACDなどで分析する「テクニカル分析」など様々な分析方法がありますが、セクター(業種)を気にして銘柄を購入したことはありますか?

今回は、セクターを意識した株の購入について取り上げていきたいと思います。

セクターとは、上場している株式の業種の事を指します。
日本最大の取引所でもある東証(東京証券取引所)では「33業種」設定されており、各セクターごとのチャートも存在します。

セクターを意識した売買には「セクターローテーション」という手法もありますので、こちらについても解説していきたいと思います。

銘柄選びに悩んでいる方は是非参考にしてみて下さい。

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セクター(業種)の特徴

日々値動きする上下している株式相場ですが、値動きをする要因に特徴があります。

景気敏感株

景気敏感株(景気敏感セクター)とは景気の動向によってに値動きが左右されやすく、値動きの大きい株の事を言い、

【株価上昇の場合】
景気が良くなる→商品が売れる→企業の売り上げや利益が上がる→株価が上がる
【株価下落の場合】
景気が悪くなる→商品が売れなくなる→企業の売上や利益が減る→株価が下がる
といったように非常に単純な流れにはなっていますが、文字通り景気によって株価が大きく動くことから、経済の流れを読む力が必要となります。
 
景気敏感株に該当するセクターは以下の通りです。
【代表的な景気敏感セクター】
・自動車関連
・鉄鋼

・建設
・化学
・海運
・商社

ディフェンシブ株

景気敏感株とは反対に、景気の動向に影響を受けにくいセクターになります。

生活に直結している商品や社会インフラを扱っている企業な為、株価が大幅に下落することが少ないので比較的に安全な業種と言えるでしょう。

ディフェンシブ株に該当する銘柄は以下の通りとなります。

【代表的なディフェンシブセクター】
・食料
・電力
・ガス
・鉄道
・通信
・医薬品

世界情勢(有事・原油価格高騰・金融対策)

株価の値動きが上下する要因として、世界情勢の変化も外すことのできない要因の一つかと思います。セクターにかかわるニュースが出た時、即座に市場は反応していきます。

僕が個人的に印象に残った出来事は、2020年2月末から3月にかけて起こった世界株安が起こった、「コロナショック」です

画像は中京医薬品(4558)の2020年1月~3月ころの株価です。

引用元:TradingView – すべての市場を追跡

同社は中部地方を拠点とする配置医薬品大手の企業で、セクターは医薬品となります。

1月の下旬ごろから株価が200円強だった株価が、たった数日間で1,500円近くまで上昇しました。これは2020年1月28日に日本人初のコロナ感染者の発表をした付近になります。

この頃は、中京医薬品だけではなく、医療品関係やドラッグストア、マスク関連などの医療系セクターが連日ストップ高を繰り出していた時期となりました。

このように、ニュースによって対象となるセクターは株価の大幅な上昇、又は下落の要因となることがあります。

セクターを重視する投資法

セクターを意識した投資法は2種類あります。情勢を先読みし大きなリターンを狙う「集中投資」か 様々なセクターに投資しリスクを軽減する「分散投資」です。

「集中投資」「分散投資」については以前投稿した記事を貼っておきますので参考にしてくださいね。

値動きの大きいセクターを狙った「集中投資」

値動きの大きいセクターで大きなリターンを狙った投資法になります。

株価の上下が激しいセクターの代表でもある「情報・通信系」や「医療バイオ系」などに集中的に資金を投入していき、下落の始まる前か下落を始めたら売却するといた方法です。

ですが、下落のタイミングを見計らう「経験と知識」が必要の他にも、短期的な投資となるので、株式投資を始めた方や中長期での投資を考えている方には不向きともいえるでしょう。

安定的な運用を狙った「分散投資」

セクターを分散して投資をすることにより、大幅な下落のリスクを防ぐことができます。

同じ分散投資を行っていたとしても同じセクターの銘柄ばかりでは、下落要因のニュースが出た場合はすべての保有銘柄が下落することとなりますが、セクターを分けて分散投資をすれば下落幅を抑えることができます。

投資信託の組み入れ銘柄がこのようにセクターを分けて運用をしていることから、中長期での運用で成果を上げられると言えるでしょう。

先ほどご説明した、「景気敏感株」と「ディフェンシブ株」を組み合わせて保有するのもいいかもしれませんね。

セクターローテーション

セクターローテーション」とは、簡単に説明すると景気の動向により有望なセクターに切り替えていく手法を言います。

セクターローテーション

引用元:SBI証券

上の画像はSBI証券のセクターローテーションの解説ページに貼られている図です。

先ほど説明した「景気敏感株」に少し近い感じもしますが、「セクターローテーション」は景気の動向とあわせて「金利(インフレ・デフレ)」を判断材料として4つのサイクルに細分化されます。

ただこちらも動向を常に監視する労力や、即座に見極める経験と知識を求められる手法であることは間違いありませんので、初心者の方には難しいかもしれません。

まとめ

株式投資で利益を上げている人は、必ずと言っていいほど確立した「投資スタイル」を持っています

銘柄を選ぶ時は今回ご紹介した「セクター分析」以外にも、 「テクニカル分析」や「ファンダメンタル分析」などの様々な手法がありますので、まずは自分に合っているスタイルを見つけてみて下さい。

最初は結果が出ないかもしれませんが、時間をかけて「まずはやってみる!」事が重要かと思います。

では!!

株式投資
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